沖縄独自の文化「模合(モアイ)」ってナニ?

てぃーだ企画

2007年07月01日 18:16

この「模合い」とは、ひとくくりのグループで
毎回そのグループ内で決めた一定の金額のお金を出し合い、
グループのメンバーがそのお金を1人ずつ順番に受け取っていく、という助け合いシステム。


横のつながりが強い沖縄ならではの古きよき風習と考えるのが妥当でしょう。
沖縄では有名な「助け合いの精神=ユイマール精神」を
そのまま表した行動といえるのかもしれません。


いわゆる民間金融のようなもので、
そのお金の使い方としては大きな金額を使う模合いでは仕事の運転資金に、
ある程度の金額なら家の補修や子供の進学、
少額であれば飲み会など、
まとまったお金が必要な時に使われています。
現在の若者たちは飲み会に誘うきっかけに使うことも多いようです。


文具屋さんに行くと、ちゃんと「模合帳」も売っていて、ひとつの公認された制度といえる。
銀行に行っても「模合い口座」なるものがあるらしい。


ちなみに、銀行法では違法なんだとか。



正しい使い方としては、
「今月の模合いのお金集めるぞ~!1人5千円だよ。
順番でいくと今回の模合いはミノルの番だからミノルに渡して~!
来月はイズミの番ね~!」

てぃーだブログ内で「模合」という文字で検索をかけてみたところ、
5211件の記事にこの「模合」というキーワードが使われていた(2010/9/8現在)。
そのくらい沖縄では普通に会話の中で交わされる単語のひとつとなっている。


ナイチャー(日本の本土の人間を沖縄県民はこう呼びます)がこの模合いに入れてもらえたら
「うちなんちゅ(沖縄の人は沖縄県民のことをこう呼びます)」として
認められたと言っていいのかもしれません。

関連記事